ふたりは少し不思議な変な子だった。




ふたりはいつもふたりだった。



ふたりは私の視界を変えてくれた。






今、どこにいるのかもなにをしてるのかも





幸せなのか不幸せなのかもわからないけど。





「ありがとう、さようなら」




手を振った私にふたりは言った。





「答え、でたの?」





きっとクラスの彼女たちが聞いたらバカにされるんだろう答えを、私は笑顔で言った。





「扉はね、あけないよ



まだ開ける必要がないし、鍵が壊れちゃってあかないから





闇も光も、どっちも好きだよ




暗闇なら月があるし、まぶしかったらサングラスがあるじゃない




もし世界が終るなら




ふたりを探す旅にでようかな」




-END-