もう独りじゃないから

思わず、心の声が漏れた。

「え、なんですかー?」

音楽の音で聞こえなかったようだ。
私はホッとする。

「何でもないよ。由樹は出ないの?大会。」
「出ますよー!でも、うまく行かなくって…」

由樹は、思いつめたような声で言った。

「それより、先輩!踊りましょう!」
「あー、うん。」

そういえば、思い出したんだけど。
椎名たちが流してるこの曲、懐かしいな。
激しくなったり、優しく柔らかい感じになったり。
表現の全てが組み込まれてるみたいで。
最後は、胸が締め付けられるような終わり方で…。


気がつくと曲は終わり、みんなが私を見ていた。


「…………やっちまった………。」