もう独りじゃないから

偉そうな奴に変わって由樹が、私に謝罪して来る。

「佐々木拓都です。よろしく、先輩。」

挨拶までもが腹立つ。

「桜木真琴です。よろしく、後輩。」

こいつとは、気が合わないなと、そう思った。
お互い睨み合う中、空気を破ったのは椎名。

「ま、初心者だろうし。桜木、好きに踊っていいから。」

椎名は、そう言って音楽をかけた。

「次の大会で昇先輩と拓、二人で出るんですよ。」
「ふーん、次の大会っていつなの?」
「あと、4ヶ月後です。」

4ヶ月後って…。
私は、音楽に合わせて踊っている二人を見る。

「………無理じゃね?」