もう独りじゃないから

きっとさっきの話を聞いていたのだろう。
私は、心の中で納得していると。

「もし良かったら、見学しませんか?!!」
「………。」

いきなりの勧誘で私は、唖然としてしまった。
見学って…そもそもどこにだよ?

「あ、すいません。びっくりしましたよね…。私、1-Bの川島由樹と言います!」
「…はぁ」

勧誘の次は自己紹介か。
そうだ、思い出した。
この子、入学式で新入生代表だった子だ。

「私、ダンス部に所属してるんですけど、先輩、一度見学にいらして下さい!」

彼女の発言に思わず、顔がひきつった。

「……悪いけど、私ダンスは向いてないんだよね。」

私は、笑顔で見学を断った。

「お願いします!見学にいらして下さい!!」