冷蔵庫を開けて牛乳だけ一気に飲み、まだ少し寝ぼけた頭をすっきりさせるためにシャワーを浴びることにした。 熱めのお湯を頭から浴びると意識がはっきりとしてきてまた昨日のことを思い出す。 兄貴もなのねえもこの街を出たのは高校を卒業してからだ。 まだ五年もある。 五年。 それがとてつもなく長く感じ、自分がまだまだ子供なのだと思い知らされる。