届くなら、あの日見た空をもう一度。


『意外とガキなんだね』

むかつく。

加藤の言葉も。

目も。

自分の魅力を疑いもせずに自信を持っているあの態度も。

そして多分、そんな加藤に嫉妬している自分も。

加藤の言う通りガキっぽい態度をとっていた自分にも。

でも仕方ないだろ。

そもそも俺はカラオケなんか行きたくなかった。

他にしたいことがあった。