なのねえは持っていた紙袋の一つを、照り付ける太陽の光に負けないくらいの輝かしさで微笑みながら渡してきた。 眩しい。 この笑顔のためなら俺はどんなに困難なことでもできるんじゃないかと思った。 だけどいま俺が求められていることはなのねえからお土産を受け取ることくらいで。 証明なんかできっこないけど。 「ありがとう」 「どういたしまして」 そう言って微笑む彼女は目を細めてしまいそうになるくらい。 眩しかった。