あたしは幼い頃から



" あんたなんか産まなきゃ良かった 。 "
" あんたなんかさっさと消えればいいのよ 。 "


・・・・・・誰からも必要とされた事がなかった 。



そう 。



あたしはいらない子____ …





あたしが居なくなれば 、 お母さんは喜んでくれるんだ 。






だったら・・・・・・









気付いたらあたしは1人





" 自殺の名所 "


と言われている橋の上に立っていた 。




近くには公衆電話 。


[ 1人で悩まないで 、まずは相談を! ]



なーんてしてある 。




どうせ誰も助けてなんかくれない 。



あたしは誰からも必要とされてないんだから 。





あたしが居なくなれば ____ …





「 おいっ !!!! 」





・・・え・・・?




「 何やってんだよ !! 死のうとか考えてんじゃねーよ !! 」





・・・・・・・・・・・・




「 ・・・・・・・・・っ。 」






あたしは泣いていた 。






覚悟は決めてたはずなのに






きっと心のどこかで







" たすけてほしい "






そう願っていたのだろう 。





「 何があったかは聞かねぇーよ 。
ただ・・・家に帰りたくねぇーんだったら
俺についてこい 。 」






そう言って優しく差し伸べられた手に



あたしは無我夢中になってすがりついていた 。