「そうだね。って、時間ヤバイっ」

「えっ?…わー」

二人で喋りながら駅からの道を歩いていたら、あっという間に時間がたっていて、遅刻しかねない時間になっていた。

「急ぐよー恋冬!!」

「当たり前でしょ!!」

私たちは走って校門をくぐった。校門付近にたっていた先生からは『あなたたちギリギリだったわね。気を付けなさい』なんて、あきれられたけどなんとか遅刻せずにすんだ。

「セーフだったね。少しでも足が遅かったらアウトだったー」

「ほんと。夏海が浮かれてるからだよ」

「そんなことないから!!…じゃあ、放課後ね!!」