「お母さん、お父さん…...。志樹が私以外の女性に触れられないって知ってた…?」


私は両親が眠ってるお墓の前に座り、話掛けた。


「そんな体質なのに、彼…好きな人が出来たんだって」



私が志樹の秘密を知ったのは、身体関係を持ち始めて数ヶ月後だった。



…........................




ある日志樹からまた呼び出しを受けて、予定していた時間より早く大学へと到着した。


志樹は多分まだ仕事中だろうと思った私は、いつものように準備室で待とうと第2校舎の道へと歩き出した瞬間、



昇降口近くに志樹の姿があった。彼の名前を呼ぼうと口を開こうとした瞬間、彼の隣にもう1人人影があることに気づいた。