そしてその日。
朝から原付でいつものように実家に帰った私は、自分の目を疑った。


家が。
そこにあるはずの古民家が。何となくお洒落な建築物になっている。


ベースは同じ雰囲気でありながら、別物になっているではありませんか。


某番組で見たような。
いや待て、どういうことか。


「姉ちゃん!!ありがとうな!?」


また帰っていて、出てきた気付いた柚季が。


「ああ、お帰りなさい」


後ろから董坂さんが。
きれい目のジャケットにシャツ、パンツスタイルで。


「はっ!?いや、お帰りって!!これは一体……???」


パニックになる。


「っていうかどうしてうちを知ってるんですか!?」


「お預かりしてた免許証に本籍地が載ってるでしょう」


「はあっ!!」


迂闊だった。