「祖母が資産家で、母が貿易業をしてるんだ。父は投資家でもあり副社長でサポート役として、今は2人ともイタリアでギャラリーを主催してる」


「そんなすごい人なんですか??」


ぽかんとする私に微笑む游亮さん。


「今度うちにも遊びにおいで」


「手を出さないでくださいね」


「だって可愛いもの」


近付くと、頬にチュッとキスされて、頭をなでなでされた。


「ちょっと!!やめてくださいよ!!」


慌てて間に入る洸亮さん。
なんだか不思議な感じだ。
あんなことの後にこんなところにいるなんて。


「…コンビニのバイトは社会勉強の一貫でね」


「……そうなんですね」


生活のために当ても夢もなくバイトしてる私とは住む世界が違う。


「心花、明日、時間ある??」