部屋を飛び出した私はエレベーターで誰かとぶつかった。


「……っ、ごめんなさ…」


顔を上げた先にいたのは洸亮さんだった。


「…どうしてここに…??」


「泣いてるの??心花」


言ってふわりと抱き締められた。


「僕が付いてるよ」


―――そのまま、泣きじゃくっていた。