「今日はお粥でも作りますね、ゆっくりしてください」


運転席に乗ろうとする。
けれど退けられた。


「大丈夫です。運転します」


「大丈夫ですよ。軽サイズまでなら。普通免許もありますし」


「免許証持って来てないでしょう」


あなたが隠してるんでしょうと言い掛けて飲み込んだ。


「平気ですってば。董坂さんお薬飲んでるんですから」


「いいから!!」


また何に怒ってるんだろう。
仕方なく引き下がる。


「…そうですか…??」


そうして。
案の定、電柱に接触して止まった。