結局、そのまま隣の駅まで行ってラーメン屋に入り、ラーメンと餃子、チャーハンのセットで済ませた。


「………よく食べたね…」


「ああ!!幸せ!!お腹一杯!!」


こんなもんでいい。
私の口なんて。


ビールを飲んだ洸亮さんはほんのり頬が赤らんでいた。


「心花、僕と付き合ってくれないかな」


「…………えっ???」


周りの話し声や物音、なんならたまに聞こえるオジサマの空気も震える笑い声に掻き消される。


「……いや、あの、それは」


そうだ。
今は仕事第一。


就職難民。こんなところで色恋に惑わされてる場合じゃない。


「一旦出ようか」