「で、具合が悪くて動けないらしくて、どうしても必要だから届けてほしいって。これ、住所」 メモを渡された。 さすがにそのままではどうかと、事務所にあった茶封筒に入れた。 「……とう…さか???って珍しい苗字ですね」 そして。 仕事明けに原付でそこに向かうことになった私。 「お願いします」 「……いってきます…」