あなたについた最後の嘘。

「高山彩さーん。
診察室にお入り下さい。」



『はい。』



ドキドキする。結果を聞くのが怖いよ…



「彩さん。がんはそれほど進行していません。」



よかった。まだ、大丈夫なんだ。



「けど、少しずつ体力がなくなっていくと思います。普通に歩いているだけでも、疲れがくると思われます。」