俺はいつまでも彩を追いかける。
俺が彩を手放す?



そんなのありえないから。
「優。


ごめん、私やっぱおかしいね。」



彩は笑った。いつもの笑顔で。



「ごめん、優。
今日は帰ってもらえる?

1日考えたいの。」


『わかったよ。
だけど、いなくなったりするなよ。』


その言葉を残して俺は、病院をあとにした。