「お前とこうやって話せるのも最後か」

どこかすましたような、そして切なそうな顔でそいつは言う

「最後、じゃない」


まだ涙の止まらない目でそいつの顔をしっかり見る


一瞬驚いて、ふわりと笑う


この顔だ。

私が2年間そいつと過ごした中で1番好きな顔

さっきまでのすましたような顔じゃない


このふわりとした笑顔が好きなんだ