次の日、いつもどおり6時半に起きて、7時50分の電車に乗って学校へ向かった。
雪が降った次の日だったので、路面が所々凍っていたが慎重に歩いてなんとか学校に着いた。
下駄箱でローファーから上履きに履き替えていると
「わっ!瑞希おは~」
後ろから彩が脅かすようにして肩を掴んだ。
「おはよー彩、あんたは朝から元気すぎでしょ」
ゲラゲラと笑う彩と一緒に教室に向かった。
教室に入ると何人かはもう来ていて、ストーブの前で暖を取っていた。
「あ、そーいえば瑞希一番前じゃん」
彩の一言で現実に戻された。
「彩はいいよねー、1番後ろだし隣も女子だしさぁ」
「いいでしょー、授業中寝ててもバレないしさ」

