いつかそこに太陽は咲く


 シフトは18時からだったため、一度帰宅し、カジュアルな私服に着替えてからバイト先である洋食屋へと向かった。

 「お疲れさまです」

 「瑞希、お疲れー。今日も頼むよ」


 私はユニフォームに着替えると店長の永井さんに声をかけられた。

 「今日はいつもより賑わってますね」

 「そーなんすよ!店長、俺頑張るんで今日の賄いはいつもより豪華にお願いしますね」

 首を突っ込んできたのはバイト仲間で私と同じ高校に通う1歳年下の橋本翔だった。

 「翔、お前の働きっぷりが良かったら考えてやるよ」

 こんな感じでいつも仕事が始まる。