いつかそこに太陽は咲く



 買い物を終えるとすぐさま店に戻った。

 「店長ごめんなさい!トマト一つ無駄にしちゃって…」

 私はトマトを落としてしまった事を店長に謝る。

 「俺が買い物頼んだ時間が悪かっただけなんだし、気にするな瑞希」

 店長はそう言ってくれてるけど、結局店で使うわけだし後でこっそり自腹で買ってこようと決めた。

 それでも私はなんだかムカムカして仕方なかった。

 だってあの時の彼の言い草ったらないんだもん。あんなに一方的に言われると思ってなかったのに…。

 けど、助けてもらったのに何も出来なかったのは悔しい。

 また会えればいいんだけど…。