いつかそこに太陽は咲く

 

 振り返ると、そこには学ランを着て黒髪の背の高い男がこちらを見て声をかけた。

 「どうみたってぶつかったのはそっちだろ。アンタ大人のくせに謝ることもできねぇのか?」

 えっ…!?ちょっと、これは…

 「な、なによ!その子がよそ見してるのがいけないのよ!!」

 「あ?俺は見てたって言ってんの。タイムセールだかなんだか知らないけどな、急いでぶつかったんならそれはアンタの不注意だろ」

 タイムセール…混んでいたのはそういう事だったのか。
 
 「〜っ!悪かったわよ!」