いつかそこに太陽は咲く


 彩が店を出ようとするもんだから私も慌てて支度をして外に出た。

 「ちょっ、どこ行くの」

 「いいから早く!」

 そう言いながら私の腕を引っ張り走った。

 どれくらい走っただろうか。

 彩が足を止めた先には…

 「はぁはぁ、ちょっとここ…カラオケじゃん」

 彩は私の方を向くとニヤッと笑ってそのまま入った。

 「いらっしゃいま…え、彩じゃん。瑞希も」

 「やっほー萌」

 店員をしてたのは、同じクラスの萌だった。