そもそも私は集団行動が好きじゃない。 かと言ってひとりが好きなのかと聞かれると、そうでもない。 大人数で何かをすること自体が苦手なのだ。 高校二年の終わりを迎え、進路を控えている。 特にやりたい事が見つからない私には、きっとこれから先も何も変わらず、ただ平凡な一日を過ごすだけなんだろう、そう思っていた。 「次、宮坂瑞希」 気がつくと席替えのくじの番が回ってきてた。 席から立ち上がり先生が持ってる割り箸を1本引きに行った。