いつかそこに太陽は咲く


 12月になり、冷え込みがさらに厳しくなり雪もしんしんと降るようになった。


 期末テスト前でバイトは休んでいたので放課後は彩といるようになり、その日は家の近くのカフェに来ていた。

 「ふ〜ん、瞬って翔くんのいとこだったんだ」

 彩はチーズケーキを一口食べながら言った。

 「聞いたときはびっくりしたけどね…まぁたしかに雰囲気にてるかも」

 「へぇー」

 彩はニヤリと笑った。

 「な、何よ…」

 「気になってきた?瞬のこと」

 「な、なわけないじゃん!なんでそうなるのよ…」

 私は慌てて反論した。

 「ねぇ瑞希、瑞希の初恋っていつ?」