いつかそこに太陽は咲く


 「すげー、名門大学ばっかじゃん」

 声をかけてきたのは、後ろの席の高野くんだった。

 「え、まぁ…うん。でも私には向いてないっていうか…」

 いきなり声をかけられてかなり戸惑ったけど彼は

 「自分のやりたいこと、見つければいいんだよ」

 と、言ってきた。

 「…やりたいこと?」

 「そう、俺はあるよ、やりたいこと」

 高野くんはそう言うと立ち上がり

 「じゃ、また明日ね」

 と、行ってしまった。