朝早くから出て行き、晃司さんが帰宅されたのは、深夜を過ぎてからの事でした。


帰宅するなり、ばったりと倒れ込む始末。ベットへも入らずソファーに…

『晃司さん…?風邪ひきますよ?』

「起きれなくなるから。
ここでいい」


そのまま深い眠りに…


そして、朝早く、私の賛美歌の最中には、もう出かけられてしまわれていた。



本当に…どうしたのでしょうか…?






『あの…お母様…』

「どうしたの?」

テーブルに広げられた、ケーキを突きながら、こちらを見ていた。

『晃司さん…昨日と今日…様子おかしいですよね?』

「そうね…どうしたのかしらね?」

『何か私…嫌われる事…しましたかね?』


その言葉に、反応したのか一瞬空気が止まったように感じた…


「まさかぁ!ないない。
あんな、不器用でミュウちゃんにぞっこんの晃司がね…アハハ…ありえない。」

『想い過ごしですかね』

お母様の話を聞いて…いくらか、心に突っ掛かった物が完全に取れたわけじゃないけど…

気持ちが軽くなった気がした…









恋って…信じるって大変ですね。










おお…主よ…




私…堪えられるでしょうか…?