福助は、俺の腕からスルリと抜け落ちた。

福助は相変わらず、背中の黒い毛を逆立てシャ-シャ-興奮しながら、金色の目を見開いてモネを威嚇し続けていた。


《ふんっ。さっさと姿だしたら?ミカエルさま》


モネは、悪態をついきながらも福助を少し警戒をしているようだった。