「けどそれってピカルのイメージの中の天使ちゃんじゃん?
もしかしたら
「風船も子供も好きじゃないしー。」
とか思ってるかもしんないし、
意外と実は暴走族の姫だったりするかもしんない。」
いや、そんなことは!
と思うけど、確かにそれは俺の妄想で、現実は分からない。
「恋の仕方も、ピカルが
「天使ちゃんとあんなことやこんなことしたい!」
って思ってるのが天使ちゃんの理想とはかけ離れてるかもしんない。」
「……」
確かに的矢の言う通りだ。
俺は彼女のこと、あまりにも知らなさ過ぎる。
そのことは今日まざまざと見せつけられたところだ。

