誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策

女の子たちが帰ると、いよいよ辺りが閑散とした。

帰りを待つ人もほとんどいない。



「的矢、俺らも帰ろ?」

「え、でもまだ逢えてないじゃん?」

「…うん。でも今日はもういいよ。」

こんな所にあんまり長居しても不審がられるかもしれないし…



「今日はありがとな。」

的矢に言って、二人で駅に向かって歩き出す。