「ところでさぁ、その子って何なわけ?
もしかして的矢君の好きな人?」
「えー!ちょっとショック~」
「違ぇって、俺じゃねぇよ。」
「じゃあそっちのイケメン君の?」
「あ、それもショックかもー!」
「え…」
どう返していいか分からなくて眼を反らすと
「可愛い~」
とか言われる。
マジ勘弁して…
自分でも顔が赤くなってるのが分かる。
不覚にも…
「そろそろ行こう?」
一人が声を掛ける。
「だねー。じゃ的矢君またねっ!」
「バイバーイ!」
と女の子たちが口々に言って帰って行く。
「おぅ!ありがとな!」
と手を振る的矢に
「ラインするねー!」
と女の子が振り返った。
いつの間にかライン交換してるとか…
さすが的矢様…

