誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策

正門の前に行くと、人が集まり始めていた。

その多くは保護者らしき人たちだったが、
中には女の子グループや俺たちくらいの男も混じっていた。



酒井は

「俺、先に帰るわ。

制服だと的矢とは別の意味で目立つから。」

と言って先に帰っていった。



確かに女子校の前で見ず知らずの女の子を待ち伏せしている状況なわけで…

制服姿では学校に通報されかねない。



俺は的矢と二人で正門の正面より少し駅寄りの歩道に立った。