「頼むよ!女子校とかとても一人じゃ入れないし!」

俺は教室に戻って酒井と的矢に五十嵐が行かない旨を話し、
顔の前で手を併せる。



「しょうがねぇなぁ。行ってやるよ!」

と男気を見せてくれたのは的矢。

「的矢様ぁ~!」

「的矢は女子校に行ってみたいだけだろ?

ピカルが五十嵐んとこ行ってる間も

「俺も菊女行きたい~」

って煩かったんだから。」

「いいじゃん、行きたいじゃん女子校!

酒井も行くだろ?」

「的矢が行けば俺はいいだろ?」

「お前、友達甲斐のないヤツだな~。

ピカルの天使ちゃんを見たいとは思わない?」

「うん…まぁそこはちょっとは興味あるな。」

「じゃあ酒井も行こうよ!人数多い方が心強いし!」

俺は再び酒井に手を併せる。