誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策

「起きないね。」

クスッと笑う俺。



「!」

彼女が驚いて俺を見る。



「珍しいね、友達と一緒って。

あぁ、いつもこの電車でしょ?俺もなんだ。」

「…知ってます。」

「ホント?」

「いつも一緒になる人は、だいたい覚えちゃうから…」

可愛い声で彼女が応える。



「そうなんだ?あ、じゃあさ…」

「?」

「今度から一緒に行かない?」

「えっ!」