電車が駅に到着する。

それと同時に、あれだけ起こしても起きなかったスズキさんが目を覚ます。

最後の、チャンス!?



でも、スズキさんはボーッと立ち上がり、

「スズキさんおはよう!」

と声を掛ける彼女に応えるでもなく、電車を降りて行く。



取り残された俺は…



(スズキさーーーーーんッ!)



と心の中で叫ぶしかなかった。