そんな妄想していると、次第にショートしてた頭が緩やかに動き出す。



(…待てよ?)



スズキさんが起きたら彼女との会話の中で名前くらい呼ぶんじゃね?



と思ったが、やはりスズキさんは起きる気配がない。

とうとう彼女も諦めたようだった。



(いやいや、頑張ろうよ!

ってか、スズキさん!起きろ!!)



知りたい。

彼女の名前を知りたい!



だから。

だから!

頼む、起きてくれ!スズキさん!!