「電車で逢った菊女の子。めっちゃ可愛い…」 「菊女!?何年生?名前は?」 「電車で?どこ住んでんの?ピカルん家の近所?」 「…知らね。」 「え?」 「朝電車で一緒になる菊女の子でめっちゃ可愛いってことしか分かんねぇ。」 「……」 「……」 二人が顔を見合わせる。 「ピカル、それは…」 「ちょっと…根性いるわ。」 「何でだよ?」 「彼女のこと、顔と学校と乗ってる電車しか分かんねんじゃん? 可愛い子なら彼氏とかいるかもしれねぇし。」 「彼氏…」 うわ、考えてもみなかった…