「コーヒー旨いカフェがあるんだ。
内装もレトロ可愛いって言うか、お洒落で落ち着く店で。
あ、あとその場でフルーツ搾ってくれるスムージーの店とかもあるけどどっちが良い?」
楢崎さんが訊ねてくれる。
なんかこれって…
デートのお誘いみたい…?
ドキドキしちゃう。
「じゃあ…
…スムージー、スムージーが良いです。」
ちょっと考えて答える。
恥ずかしくて俯いてしまいそうになるけど、気持ちを奮わせて顔を上げる。
真っ直ぐに私に気持ちを伝えてくれる彼に応えたいから。
眼が合って、ちょっと勇気を出して彼に微笑む。
彼も私に微笑み返してくれる。
やっぱり、嬉しい。

