ふと胸の中に白い翼を大きく拡げて美しく愛を舞う鶴が思い浮かぶ。

なんでかな?

一途で一本気に愛を伝える様?



それよりも。

白い翼、彼に似合う…



そんなことを思ったらなんだか可笑しくて、また笑ってしまう。

困ったような恥ずかしげなような表情で髪をくしゃくしゃと掻き上げながら、楢崎さんも笑う。



こんな風にふたり、微笑み合える不思議。



それもまた、嬉しい。



こんなとこから恋が始まることとかも、

ねぇ?

あったりするのかな…?