誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策


「だって白鳥清楚系だし。隣に立つと自分の粗が目立つ。」

「あー分かるー!」

あずぴょんは納得してるけど、私には全然分かんないよ!



「ていうか、清楚系って…遠回しに地味って言ってる?」

「言ってない言ってない!」

純ちゃんが否定するけど、あずぴょんがやにわに

「あ!白鳥もメイクしてみれば?」

なんて提案をした。



「えっ!メイク!?」

「思ったんだけどさ、白鳥さっきの件も

「自分地味だから彼氏なんか似合わない!」

とか思ってるでしょ?」



うゎ、読まれてる…



「ちょっとメイクでもして可愛くなれば自信が出て、
付き合ってみてもいいかなー、なんて思っちゃったりしない?」



「え、何?白鳥そんな話になってんの?

だったら私のメイク道具使いなよ。どうせ持ってないんでしょ?」

純ちゃんがスクバからメイクポーチを取り出し、私に手渡す。