誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策

成績表を配られても私は関心なく、ベランダの向こうの高い空をぼんやり見つめていた。



話くらい聞いてあげたら─



あずぴょんの言葉を思い出す。

どうしよう…

もし話を聞いて、「付き合ってください。」とか言われちゃったら…



(無理無理!だって知らない人だもん!)



知らない人─



私が知らないってことは、相手だって私のこと知らない…



どこをどういう風に私が良いと思ったのか分かんないけど…

でも本当の私を知ったらきっと幻滅する。



だって私は地味子だもん…



(だったら最初から知らないでもらった方がいいよね?)



好きな人じゃなくても、幻滅されるのはやっぱり、嫌…