誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策

教室を出て、目指すは隣の教室。



開いたドアから覗き込む。

探し人居たり。



「…あずぴょーん。」

「あ、白鳥、おはよー!」



教室に入り、あずぴょんの傍に行く。

顔を見た途端、思わず泣きそうになる。



「どうした?成績悪かった?」

「そうじゃなくて…

あずぴょん!ちょっと相談のって~!」

「あらら、どうした?」

あずぴょんがうるうるしている私の頭をぽんぽんしてくれる。



「実は今朝…」

ついちょっと口籠る。

恋バナはおろか、男の子の話なんてしたことないもの…



「えと…その…」

「ん?何?」



あずぴょんに促され意を決する。

「えっと…実は…知らない男の子に呼び出されちゃったんだけど…

ど、どうしよう…?」

「えっ?何、何?それって告白とか?」

「いや、分かんない…

つつもたせ的な何かかも…」

「その発想がよく分かんないけど…」

あずぴょんが苦笑いする。