彼女と眼が合った! いや、眼が合った、気がした。 彼女は構文暗唱するのに顔を上げただけなんだろうけど。 でも… (もしかして眼が合った、かも…?) 色っぽいとか思ってたのがまさかバレてたりとかは…!? 慌てて眼を反らす。 夏の暑さとはまた別に背中に変な汗が流れる。 彼女の様子を見たいけど… でもなんかもう、首が固まったみたいにそちらを向けなくなる。