誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策

隣のホームを制服姿のカップルが笑い合いながら歩いている。

そう言えば来週はクリスマス。



そうだ。

これを乗り越えれば俺もきっとあんな風に…

彼女と…



「5番線に上り電車が参ります。」

アナウンスが響く。



ドキンと胸が鳴る。

気付くと肩に力が入っている。



(リラックスだ…)



部活のウォーミングアップのように軽く跳ねて肩を回す。



俺の眼の前に電車が滑り込んでくる。

巻き起こる風が前髪を煽る。



こんな風に君を想う時間が長ければ長いほど、君への想いはどんどん増してゆく。

大丈夫。

真摯さなら誰にも負けてない。