誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策

俺は昼食も喉を通らなくて、ケチャップパンにぱくつく酒井と大盛り焼きそばをかっこむ的矢の傍でぼんやり座っていた。



「ピカル食わねぇの?」

「あ!じゃあおかず頂戴!」

的矢が勝手にさらっていく。



「そんな細い神経でよく県大会とかで跳んできたな。

俺ならあのデカイ陸上競技場の真ん中で跳べって方が緊張するわー。」

ディスってるのか感心してるのか分からないけど、酒井が言う。