誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策


「おはよーピカル。」

「…はよ。」

「朝からなんだよ、勉強し過ぎて寝不足とか?」

「……」

ぐったりと疲れた顔で教室のドアをくぐる俺に的矢が声を掛ける。



「あ、もしかして天使ちゃん?」

「…う。」

つい顔に出てしまう。



あまりの可愛さとあまりの近さと、そしていよいよ告白しなくてはならないプレッシャーに
朝から既にメロメロ、且つ、ヘトヘトなんだけど…



「だいじょぶだいじょぶ!

今日一日で天使ちゃんが絶対落ちる芝居をマスターしようぜ!」



的矢、応援してくれる気持ちは嬉しいけど…



俺的には芝居じゃない!

現実なんだけど!!