誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策

でもどうする!?俺!?

何て声を掛ける!?

そうだ!マニュアル!

マニュアルには何て書いてあったっけ?



でも待てよ?

酒井相手でも台詞は飛ぶし、噛み噛みの棒読みで目線も浮わついてて、
全然ダメだった俺がいきなり本人に告白なんて…



やっぱ無理だろーーー!!



絶対、挙動不審感満載のまま…

終わる…



俺はぐるぐるそんなことを考えながらも、
流れに任せてのしかかってくる人波から必死に彼女を守っていた。



だって守りきれなかったら…



押し潰されて彼女に密着してしまう…



そんなことになったら更に心臓持たねぇよ…