誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策


(うわ…近い…)



初めて彼女の横に立って緊張のあまり卒倒しそうになったあの日から数ヵ月経つのに、
成長のない俺…



混んでいると更に近い。

彼女もまた始めこそ本を広げていたが、あまりの混雑にそれをバッグにしまった。

いつもより視線も近い…



(ヤバい…近過ぎるし可愛い過ぎる…)



緊張で呼吸がおかしくなりそうだ。