どうせ恋なんてエゴイズムだ。

友達の為にやろうとか、彼女を傷付けないために止めておこうとか、そんな代物じゃない。

だったら初めから恋なんてしない。



でも、どんなにしないでおこうとか思っても止められないのが恋だから。



だったら最後まで自分の為に突き進んだらいい。





「やっぱ寒…」


俺は身震いして部屋に戻る。



硝子戸を閉め切る前にもう一度星を仰ぐ。



もし君も同じ光を見ているなら…



「おやすみ。俺の…

天使ちゃん。」

     *  *  *